もう、誰も愛さない。って決めたのに【完】

「え?
光?」


雨宮麻衣の。

驚き、戸惑ったような声が。



「嬉しい」


歓喜の声に変わる。



「どうしたの?
何で電話くれたの?」



「あ・・・。
なんかさ。
おまえの声が、聞きたくなった」







おまえさ。


あの後、どうした?


どこに行ってた?


誰と会ってた?





本当に聞きたいことは、心の奥深く封じ込め。


オレは、甘い言葉だけを口にする。