もう、誰も愛さない。って決めたのに【完】

「俺たちを守ってくれたのが誰だったのか、忘れたのか?
俺たちの面倒を見て、育ててくれたのが誰だったのか、忘れたのか?」




「忘れて・・ないけど・・・」




「俺たちを。
あの闇の中から救ってくれたのは・・・龍だろ?」




哲也の瞳が、少し和らぐ。






「俺たちの絆は、一生だ」



哲也はあたしの両肩をつかんで、あたしの瞳をじっとのぞきこむ。