…言いたいこと…? 『舞美ちゃんが好き』って…? 聞きたくない。 言わないでいいよ…! もうあたしは傷つきたくないの…。 「…あたし…用事思い出したから…。」 「加奈…!」 舞美ちゃんに呼ばれたと同時に後ろから抱かれているあたし。 ふわっと竜の香りがして、あたしの胸が騒がしくなる。 そんな素直なあたしの心臓に少し苛立った。