公園に着いて、ベンチに座るなり、舞美ちゃんは話しはじめた。 「…竜とは……付き合ってた…。 中学1年から1年半の間。 でも中2の冬、好きな人が出来たって言われて別れた。」 あたしは静かに聞いていた。 「同じ高校を受けたことは知ってた。 でも…、まさか加奈と付き合うことになるなんて思ってなかった…。 さっき竜の家にいたのは、《加奈を悲しませないでよ。》って、言いに行ってただけ…。」 舞美ちゃんの話にきっと嘘はない。 だけど、あたしの頭には疑問がたくさん浮かんだ。