竜の家が見えるところへ来た時、家から誰かが出てきた。 あたしの足が思わず止まる。 家の前で話している風景を、あたしは遠くから見る。 眺めているうちに、あたしは気付いてしまった…。 竜の家から出てきた女の子の正体を――。 「……舞美ちゃん………?」 あたしが間違うわけがない。 紛れも無く、舞美ちゃんだった。