「今日は肉じゃがな、味濃いめの」
「来るの決まってるし」
「おじさんと久しぶりに将棋してぇんだよ」

はいはい、と最後の一口を食べ終え近くのゴミ箱にぽいと投げる。よし、ナイスコントロール!

「昔は入らないって泣いてたっけ」

くくく、と笑う顔は久しぶりに見た意地悪い顔でまるでいじめっ子。

「うっさい。今日はグラタンにしてやる」
「すみませんでした。ごめんなさい。肉じゃがが食べたいですあい様」

言った後に堪えきれなくなったのか吹き出す流。つられて腹を抱える私。そんな私達に向けられる不審な視線を無視しそのまま追いかけっこして帰った。また、昔に戻ったみたいに。