それに気付いた帝は 抱きしめる力を強くして その心臓の音を感じた …………とその時 玄関のチャイムが鳴る 「帝……出ないと……」 必死に逃げようとする 私を逃がさないようにまた力を強くする 「お願いします……出ないと……」 帝に訴えると 帝は意地悪な笑みを見せた