「好きだ」




俺はなんの迷いもなく津美の目を見てはっきり言った。



津美の大きくてきれいな目がさらに大きくなった。




「え…!?い・今なんて言ったの…?」




俺の背中をギュっと握りしめて大粒の涙を流しながら聞いてくる津美を

きれいだな

と思った。




お前が望むなら何回だって言ってやる。




お前が苦しい思いしなくてすむなら俺はなんだってする。




「好きだ。って言ったんだよ」


「うそだ!!!じゃぁなんで今まで言ってくれなかったの!?」


「恥ずかしくて…」


「…は?」


「俺、入学式ん時に津美に一目惚れして…お・お前が初めてっつーか…」


「え!?…ちょっと待って・え!?」


「あーかっこわる!!!もうなにも言わないでくれ!!!!」




俺は急に恥ずかしくなって津美に顔を見られないように強く抱きしめた。



「かわいい」



そう言われたのも言うまでもない…