待ち合わせの神社に30分も早く着いてしまった。


1分1秒こんなにも待ち遠しく感じるのは約束の相手があなただから。


でも、呼んだのはただ言いたいことがあっただけ。


返事なんていらない。


もぅ、分かってるから。



どっち着かずのこの気持ちをようやく絶ち切った。
返事なんていらないのに返ってきた言葉は予想通り。


「うん、知ってる」


傷ついた心を隠して笑顔でそぅ言った私がいた。



「来てくれてありがとう」

笑顔で別れを告げ、空を見上げた。
分かっていたはずなのに涙が止まらない。
泣かないって思ってたはずなのに、あなたへの想いが空に消えたから。



ねぇ、気づいてたんでしょ?


あなたへのこの気持ち


知らないふりして笑ってくれた優しいあなた


でもね、それはときには残酷だったよ


心の中で小さく呟いた



「やっと友達に戻れるね」



あなたとの鎖をようやく絶ち切った


笑顔で別れを告げ空を見上げた
分かっていたはずなのに、振り返っても、もぅあなたはいない



「バイバイ、あたしの初恋」


あなたへの想いは見上げた空に消えた