私の不安を感じ取ったかのように、雅さんは優しい眼差しを私に向けながら言った。


「昨日初めて琴葉ちゃんに会って、なんとなく感じたの。
あなたになら、奏斗を幸せに出来るって。
今すぐに分かり合うのは難しいことかもしれないけど、でも、いつかきっと、お互いを信頼し合える日が来るわ」


「雅さん…」

「大丈夫、きっと……」



その言葉を信じて、私は頑張るしかないんだよね。

奏斗が私を愛してくれる日が来ることを願って…



「私、奏斗の力に少しでもなれるように、頑張ってみます」


精一杯、私にできることをしてみよう。