「続けて、君はこう言ったそうだ。
『絶望や憎しみ、悲しみで一杯の世界で生きていくのは辛すぎる。
世界は希望と優しさ、笑顔で一杯であるべきだから、私は、悲しみを今日で笑顔に変えて、前を向いて生きていく』
最後に君は涙を流しながら笑顔を見せた」
私が、こんなことを…
「誰の言葉より素直で、どんな言葉より力強く聞こえた君の言葉に、とても感動したそうだ。
父は、1人の少女が言った言葉をしっかりと書き留めていたよ。
おかげで、私も丸暗記してしまった。
他にも、父はこう言っていたよ。
君の涙と笑顔は…父が人生の中で見た中で最も美しかった、と。
だから、彼女の笑顔なら奏斗を救える、と父は思った」

