「このような格好で申し訳ありません」 琴葉が俺の横に膝をつき座る。 「琴葉姫まで、一体どうしたのですか?」 「本当のことを…申し上げに参りました」 「本当のこと……?」 母が不思議そうに琴葉を見る。 「琴葉、言わなくていい」 「自分に関する責任は私が取る。 奏斗は何も犠牲にする必要は無い」 こんなに意志の強い目をした琴葉を、初めて見た。 俺は何も言えなかった。 「王様、奏斗は私のために王子の座を降りようとしています」 「それは…どういうことだ?」