パニックになりかける自分を抑え、水を持って戻ってきた翔子さんに尋ねる。 「翔子さん、この手紙、誰が引き出しから出したのか知りませんか?」 「さあ、存じ上げませんが…… おそらく…王子ではないでしょうか? このお部屋には、奏斗様しか入られていませんので」 奏斗が、この手紙を見た? 「奏斗は、今、どこに?」 「先程、王様にお話があるとおっしゃってこの部屋を出ていかれました」 「王様…?」 まさか…… あの手紙を見て、奏斗は王様に王子の座を降りると言いに行った…?