私は、鈴野さんを巻き込んでしまった。 何の罪もない鈴野さんを。 私は、死を覚悟した。 でも、神様…… どうか、鈴野さんの命は奪わないで… 殺すなら、私だけを殺して下さい。 「姫、目をつぶって下さい!」 「えっ?」 「いいから、早く!」 私が言われた通り目をつぶったその瞬間、激しい衝撃とものすごい音が私を襲った。 何が起こったのか、分からなかった。 生きてる…… ただそれだけ、分かった。