「今の琴葉ちゃん…幸せそうで安心した」


突然言われて、私は動揺した。


「奏斗といて、幸せなんだね」



前に、和也さんに言われた約束を思い出した。



「この間…奏斗が自分の気持ちを私に打ち明けてくれました。
ちゃんと想いを伝えるから、もう少しだけ待ってほしいって。

それを聞いて、私、すごく気持ちが軽くなりました。
それに………嬉しかった」


「そっか。
そう言ってくれると、あの時、身を引いて正解だったんだって思えるよ。
……奏斗にはかなわない」