俺は、せっかくの琴葉の計画を台無しにしてしまったみたいだ。
本当はこっそり作って俺を驚かすつもりだったみたいだけれど…
琴葉は今回、80人分作ったらしい。
お世話になっている人全員に渡したい、と言っていた。
これを見て、琴葉が王室で働く人たちに慕われている理由が、分かったような気がした。
王子妃であるのにいつだって皆と同じ目線に立って、誰にでも分け隔てなく接する。
いつも自然体でいながらも、周りに気遣いが出来、何事にも真剣に取り組む。
そんな琴葉だからこそ周りの人に慕われ、そして俺の父や母や姉にも、可愛がられて大切に思われるのだろう。

