PRINCESS story


「えっ……奏斗?」


「部屋にいなかったから、どこにいったのかと思ったよ。
こんなとこで…何してるの?」



何って……最悪なタイミングだ。


「…お菓子作り」

「お菓子?」


「今日、バレンタインだから」


「ああ、そっか……
具合は平気なの?」

「うん。もう平気」


思わずそっけなく答えてしまう。


すると、奏斗が言った。


「あのさ…何か怒ってる?」


別に怒ってる訳じゃない。


ただ………


「せっかく、こっそり作って驚かせようと思ってたのに……タイミング悪すぎ…」