王室を守るためにも琴葉を守るためにも、今は騒ぎ立てないのが賢明かもしれない… 「分かった…とりあえずは、様子を見ることにしよう。 明日の王室内の食事会は行けないって伝えておくよ」 「私、行けるよ…」 こんな体で、何を言ってるんだよ… 「駄目だ。まだ熱も下がってない。 行くなんて、俺が許さない」 「奏斗…でも…」 琴葉、分かってくれよ。 「…俺を…心配させないで…」