今日は、学校帰りにお墓参りに行く。 翔子さんに無理を言って、1人で行かせてもらえることになった。 奏斗には、今日が母の命日だということは言っていない。 もちろん、今日1人で行くことも。 ただでさえ公務で忙しい奏斗に、余計な心配をかけたくなかった。 翔子さんに、宮殿に帰るのは遅くならないように、と釘をさされた。 加えて、王子妃だとばれないように気を付けるように、とも言われた。