PRINCESS story


「王子、姫、どうされましたか?」


お互い言葉を失って向かい合う私たちの様子を見て、中野さんが言う。


「いや、別に……なんでもないです…」


口ごもる奏斗に続いて、私も答える。



「いつもとあまりに違ったから。
制服でもスーツでもないから…なんか不思議っていうか…」


「俺も…見慣れなくて…
はやく、行こう」



私、今どんな顔してるかな? 

きっと、誰が見ても分かるくらい動揺してるよね?