部屋に戻ると、まだ琴葉の部屋の電気は付いたままだった。 そっとのぞくと、琴葉はこっちに背を向けてベットに座っていた。 「琴葉……」 琴葉の肩は、小刻みに震えていた。 きっと、声を出さないように、泣いているのだと思う。 …琴葉、一人で苦しむなよ。 少しは、頼ってくれよ。 そんな琴葉を見て俺は心に誓った。 琴葉は、俺が守る。 もう、泣かせない… 絶対に。