「私は、どうすれば…?」
「これから先、どんな時でも奏斗の味方でいて、支えてあげて。
私の分まで…それだけで十分だと思う」
「でも……」
私は奏斗を支えたくても、奏斗はそんなこと望んでないかもしれない。
「そんな不安そうな顔しないで…
琴葉さんは知らないかもしれないけど、奏斗、結婚してからよく笑うようになった。
お見舞に来るたび、楽しそうにあなたのことを話してくれてたの」
「奏斗が?」
こんなことを聞いたのは初めてだった。
奏斗は私のことなんて全く見てくれてないと思ってたけど、もしかしたら少しは見てくれてたのかな?

