「正直、分からないんです。 何もかもがあまりに突然で、まだ夢を見ているような感覚で…」 「そっか。そうだよな… 大丈夫だよ、ゆっくりお互いのことを知っていけばいい。焦らずに」 和也さんの言葉を聞いて思った。 私、今、すごく焦ってるんだ。 焦ってるから、色んなことが上手く回らないのかな? 「また、何か話したいこととかあったらいつでも相談してよ。 奏斗よりは話しやすいでしょ?」 和也さんがいたずらっぽく笑った。