「でもさ……」 今度は不思議そうに琴葉が言う。 「私が猫を好きだなんて、誰から聞いたんだろうね?」 「確かにな……おかしいよな」 「間違い…かな?」 この時、俺たちはまだ、これが恐ろしい陰謀の始まりであることに、気付くはずもなかった……