背中から抱き抱えられる格好になっていたので、後ろの孝明に首だけ回してゴメンと笑う。

まさかこんな絶妙なタイミングでドアを開けるなんて・・・・。

びっくりして涙も止まった。


「えっ? 俺は溺れてるんだとばっかり・・・・。違ったの?」

「そうなりますね」

「なんだよー、ビックリしたー」

「・・・・」


それはあたしの台詞だよ、孝明。

恥ずかしいと言ったのに全く離れる気配がない孝明は、はぁーと安堵のため息を漏らすとあたしの肩に頭を寄りかけた。

それならまだいいのだけど・・・・何かな、この妙な感覚。

咄嗟だったんだよね!? と疑いたくなるほど、孝明の両手はあたしの胸をしっかり掴んでいて。


「なんか、久々にヒカリの裸見たら我慢できなくなってきた。心配かけたお詫びに揉ませて」

「えっ!? ちょっと・・・・!!」

「いいじゃん」

「ヤだって!・・・・んんっ」


離れようと身をよじって抵抗しても孝明の力にはかなわず。

口もふさがれてしまった。

強引なのは嫌いじゃないけど・・・・でもなんで? どうして?