◇◆あじさい◆◇

祐介の言葉が、泣きそうな程優しかった…。



『優しいね…。
祐介は…。いっつも、いっつも優しい…。』




『…誰にでも、同じ様に優しぃんじゃ…、意味ないよな…。』




『…ん?』


私は祐介の言ってる意味がよく分からなかった。



その時、

〈ヒュ〜〜〜ゥッ…
…ドォ〜〜ンッ!〉


夜空に大輪の花火が打ち上がった…。




『わぁ〜っ!きっれぇ〜い!』


『オイッ!一発目っ!?』



ジュースを抱えた2人が走りながら戻ってきた。