◇◆あじさい◆◇

そう言って笑いかける沙織が、もう一度確認した。



『好きなんでしょ?

祐介の事が。』



私は小さく頷いた…。



『…そっかぁ。』



すると、沙織は急に立ち上がり とっつぁんを呼んだ。


『とっつぁ〜ん!始まる前にジュース買いに行こっ!』


【えっ!?】



『おぉ〜っ!』



沙織は私に気を利かせ、時間を気にする とっつぁんに、『まだ間に合う!』と背中を押すと、軽くアイコンタクトをして少しの時間場所を離れた。




祐介は並ぶ様に隣に座った。