『風花っ!』
『あっ、今行くっ!』
校舎を見上げ動きを止めていた私は、とっつぁんの声に慌てて自転車にまたがった。
『せんぱ〜いっ!』
2人の元に駆け寄る女の子達…。
『…あっ、あのっ、
2年5組の田中 千秋ですっ!』
彼女は祐介の前に立ち、顔を真っ赤に染めている…。
『あのっ……。』
『頑張って!』
後ろから、もうひとりが後押しの声を掛ける。
『ずっと好きでしたっ!
だっ、第二ボタンをっ…』
祐介は一瞬目を丸くしたが、彼女の声に被せるように口を開いた。
『ありがとう。
…第二ボタンは予約済みだから、ココでいぃ?』
そう言うと、祐介はヒジをグッと曲げ、学ランの袖を見せた。
『はっ、はいっ!』
彼女は瞳を潤ませながらも、力強く返事をした。
祐介はプチッとボタンを契ると、彼女にそれを手渡した…。
『あっ、今行くっ!』
校舎を見上げ動きを止めていた私は、とっつぁんの声に慌てて自転車にまたがった。
『せんぱ〜いっ!』
2人の元に駆け寄る女の子達…。
『…あっ、あのっ、
2年5組の田中 千秋ですっ!』
彼女は祐介の前に立ち、顔を真っ赤に染めている…。
『あのっ……。』
『頑張って!』
後ろから、もうひとりが後押しの声を掛ける。
『ずっと好きでしたっ!
だっ、第二ボタンをっ…』
祐介は一瞬目を丸くしたが、彼女の声に被せるように口を開いた。
『ありがとう。
…第二ボタンは予約済みだから、ココでいぃ?』
そう言うと、祐介はヒジをグッと曲げ、学ランの袖を見せた。
『はっ、はいっ!』
彼女は瞳を潤ませながらも、力強く返事をした。
祐介はプチッとボタンを契ると、彼女にそれを手渡した…。


