◇◆あじさい◆◇

『お前もさっ、羊じゃなくてクマになれよ。かぁちゃんは1人しか居ねぇんだから。歳くってたって、かぁちゃんはかぁちゃんだろぉ?』



とっつぁんが私にぶつける想いが痛い程胸を締め付けた…。



『お前、かぁちゃんの事、恥ずかしいとか思ってんだったら、俺、窓開けて大声で叫んでやっからなっ。』

とっつぁんが珍しく真顔で言い放った。