◇◆あじさい◆◇

泣きながら着いた場所…。


それは、
いつも皆が集まる場所。


とっつぁんの家の前だった。



『あらっ?風花ぁ?』


とっつぁんママだ。



『あ〜んたぁ〜。可愛い顔が台なしだよぉ!女はね、人前で涙見せるもんじゃないっ!っつてもアンタまだ化粧も知んないし、化けの皮剥がれないかっ。ははっ!あがんなっ。』



とっつぁんママは、すぐに私の状況を読んでくれた。
いつもの笑顔で私の肩に手をまわし、そっと中へ入れてくれた。