私は、気持ちを落ち着かせ、シャワーを浴びると、涙で濡れた顔を洗い流した。

父の分の朝食を作ると、身支度を済ませ、病院へと向かった。



バスで病院へ向かう間、私は今までとは違う、前向きな自分に少し、自信にも似た強い心を感じていた。



【大丈夫。大丈夫…。】



そう自分に言い聞かせ、私は病室へ向かった。




ゆっくりドアを開けると、とっつぁんは眠っている様子だった。



ベットに近付き、椅子に座ると、彼の寝顔を見つめた。