◇◆あじさい◆◇

翌日、会社で社長の姿を何度も目で追ってしまった。


かつて、

母が愛した人…。


父に、

母を託した人…。






いつも、
何気なく見ていた社長が、少し違って見えた。






この日から、定時に慌てて会社を出る事はなくなった。