私は、父に連絡を入れると、父は『傍にいてあげたいなら、そうしなさい。』と、私に代わって会社へ連絡を入れてくれた。



朝のニュースを見て、裕介や、和也と沙織が心五を抱いて駆け付けた。





とっつぁんは、飲酒運転の車にひき逃げされ、犯人は、検問によって捕まったそうだ。現場にはブレーキの跡は無く、酒は相当の量を飲んでおり、犯人には、人を跳ねたという認識はなかったそうだ…。





『…風花ぁ。』


沙織は和也に心五を預けると、私の体を強く抱いた。



『パパ〜。とっちゃんはぁ?』


心五が辺りを見渡しながら問い掛けた。



『いないねぇ〜。』


和也に話し掛ける心五の姿が、なんとも言えなかった。