◇◆あじさい◆◇

『ハハッ。』

和也も顔を緩めた。


『なぁ〜にぃ?二人して?』


私は意味も分からず問い掛けた。


和也は椅子に座ると、
私にこんな話をした。



『…なぁ、風花?

この前のクラス会…。

アイツが誘ったんだよ。』

『…え?』


和也は二人を見ながら話し出した。


『…裕介。

式の間中、周りキョロキョロ捜してるお前…、

見てられなかったんだろうなぁ〜。

アイツ…、

とっつぁんに電話してたよ。

「クラス会には来い」って。


「どうしても、お前に会いたがってる奴がいるから〜」ってな。


…分かってんだよ。


お前の気持ちが、


自分じゃなく、


アイツんトコにあるんだ…って。


ずっと分かってたんだろうな?アイツは…。』




私は、また胸の奥が痛み出した。