私達は、鍋を突きながら昔話に時を忘れた…。


心五はいつの間にか眠ってしまった。

沙織が毛布を被せると、和也が寄り添う様に横になった。


心五の頭を撫でながら、和也は沙織と結婚できて、この子に出会えて、本当によかったと話した。



私と沙織が、テーブルの上を片付けだすと、裕介もとっつぁんもいつの間にか眠ってしまった。



和也がゆっくり体を起こし、二人に布団をかけた。


飲みかけの缶ビールを片手に、和也がキッチンに立つと沙織は急に笑い出した。