そんな風に、あっとゆう間に私の家の前まで来てしまった。




『…じゃあなっ!』



『…えっ、
あのさぁ…』



もう少しだけ、とっつぁんと昔の様に話がしたいと思いながらも、言葉が上手く出てこなかった。



『なんだよ?
…じれってぇ〜なぁ〜!

またなっ!…あっ!来週の日曜、和也んとこ呼ばれてんだ。ガキ見せてやるって…。

せっかくだし、裕介も呼んで皆で集まろうぜっ!』



そう言ってとっつぁんは、名残惜しい空気を断ち切るかの様に、自分の家へと帰っていった…。