『ねぇ、とっつぁん?』


『なんだよ?』


『…もしかして、
高校の時、ちょっとは私の事好きだった?』


私は思い切った質問を投げ掛けた。


『はぁっん!?
何それっ!?マジっ?お前そんな風に思ってた訳っ?』


『えっ、違うのぉ?』


私は、急に慌てる彼を見て、わざとらしく問い掛けた。


『ばぁ〜かっ!俺がいつそんな事言ったよ?

勘弁してくれよなぁ〜。

女の思い込みっつぅ〜のはこぇ〜なぁ〜。』


急に急ぎ足になって、とぼける とっつぁんに、私は充分彼の気持ちを感じていた。


『ちょっと待ってよ!
置いてかないでぇ!』


追っかける私に、とっつぁんは、わざと足速に歩いては追っかけっこして走った。





楽しかった。





裕介といる時とは

また違う…

何かがあった。