会場に入ると受け付けを済ませ、沙織や和也と合流した。


私達は、誰もクチには出さないけれど、四人とも周りの人込みの中、誰かを捜す様に辺りを見渡した。



同じ人を捜している事を、分かっていながら、見付ける事のできない私達は、流れに添って、式場の列にならんだ。




私は、列にならんでもまだ、キョロキョロキョロキョロしていた。




そんな私に、裕介は何も言わずにいてくれた。