「俺,母さんがおらんねん。せやから,柚来に『愛』が足らんて言われても,俺,そないなもん知らんし…。どうしたらええか分からんのや。」
「…拓真っ!!!ごめん!!!あたし,拓真の事知らんかったけん。なのに,愛が欲しいなん言ってごめんなぁ!!!」
ほら、やっぱり拓真と柚来も分かり合ってるじゃん。
「…二人きりにさせとこうか。」
「うんっ!!!」
それに明日は検査の日。
あたしが最も嫌いな検査の日。
明日なんか来なきゃいい、なんて願わずにはいられない…
それくらいに辛くて,苦しくて嫌な日なんだ。
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