サヨナラ遊園地

でも…

真っ赤な夕日が沈む頃、

何度か休憩しながら

まだ競争をしてる私達。



自分が勝つまで…

そう思っている千紗の為に


私は、わざと負ける。


そうする事で、多少の優越感を味わえた。



……ストン

私は、最後に上手くコントロールをして
千紗の靴より
手前に自分の靴を落とす。

心の中で、よしっ!
ってガッツポーズを作ってから

「あ~ぁ、負けちゃった…」

って、言いながら
片足ケンケンで靴を拾いに行く。


もう、何回投げたかわからない靴は、砂誇りにまみれている。


ソレを履いて、千紗の靴も拾って

ブランコに戻ってから

「はい」

千紗に靴を渡す。


千紗は、少し間を置いてから

「ありがとう。」

はにかんだ笑顔を作る。