サヨナラ遊園地

高い位置まで漕いでから
靴を飛ばすと、放物線描いて地面に転がった。


「次は、あすちゃんだよ~。」


ブランコの勢いを緩めて千紗が言う。


「うん!」


私も力一杯、ブランコを漕いでから靴を飛ばした。


すると、千紗の靴より少し遠くの地面に転がる。


「あ~、また負けかぁ…」


千紗は、ほっぺを少しふくらましてから

片足でケンケンしながら靴を取りに行った。

履いてなかった方の足に靴を履くと

私の靴を取ってブランコに戻って来る。


負けた方が勝った方の靴を拾って来る。

この競争のルールだった。


負けず嫌いの千紗は、勝つまで何度もやりたがった。


千紗と同じく負けず嫌いの私は

それにずっと付き合う。


負けない様に…って。