「誰に?親か?」 「親じゃありません。」 「じゃあ誰に?」 「………先生に。」 「先生!?どの先生だ?」 「あっ学校の先生じゃなくて。その~病院の先生に。」 そういったとき涙がこらえられなくなって泣いてしまった。 「う~ひっく………ぐすっ………」 「大丈夫か?辛いことがあったんだな?ごめんな?思い出させてしまって。」 私は一生懸命首を横に振った。 先生は私が泣き止むまで待っててくれた。