鏡に映っていた姿は生体兵器のような恰好をしている自分だ。
全身は白を基準としており、頭部が一番禍々しさを帯びている。
目元は鋭く赤く、口元は牙が生えている。
体はライダースーツのような感じで、胸の真ん中には丸い大きな珠が装着されている。
手の甲にも丸い珠が浮き出ており、蒼い光が発せられている。
「契約を果たしたようだね」
「言われなくとも、な」
「とても興味深い。人間であったならばこうはならなかっただろう」
「そうかよ」
興味はあるが、話を逸らされているような気がする。
「妖魔とは本来の姿を持っているようだが、半人半妖は人間ベースであるから妖魔の姿にはなる事は出来ない。それは人間の血が邪魔をしているからだ。だが、契約妖魔との契約により境界線は取り除かれた。要は、意識のあるコアを体内に入れたことにより妖魔の血が一時的に濃くなったのだよ」
妖魔の本来の姿に近づいたわけか。
「新しい力もついてるみたいだな」
「彼女の力、君の持ちえた力が混ざり合った結晶だろう」
少しは大妖魔とも渡り合えるかもしれない。
だが、使い方はまだ知らないことのほうが多い。
『王子様、優しい風はどこ?』
「ライン、後で真相を答えてもらうぜ」
「君の望んだ答えではないかもしれないが、君が望むのであればね」
見たい世界を眺めるために、世界へ繋がる扉を開く。
澄み渡るような青空、広大な赤い大地がある。
熱風が頬を撫でる。
全身は白を基準としており、頭部が一番禍々しさを帯びている。
目元は鋭く赤く、口元は牙が生えている。
体はライダースーツのような感じで、胸の真ん中には丸い大きな珠が装着されている。
手の甲にも丸い珠が浮き出ており、蒼い光が発せられている。
「契約を果たしたようだね」
「言われなくとも、な」
「とても興味深い。人間であったならばこうはならなかっただろう」
「そうかよ」
興味はあるが、話を逸らされているような気がする。
「妖魔とは本来の姿を持っているようだが、半人半妖は人間ベースであるから妖魔の姿にはなる事は出来ない。それは人間の血が邪魔をしているからだ。だが、契約妖魔との契約により境界線は取り除かれた。要は、意識のあるコアを体内に入れたことにより妖魔の血が一時的に濃くなったのだよ」
妖魔の本来の姿に近づいたわけか。
「新しい力もついてるみたいだな」
「彼女の力、君の持ちえた力が混ざり合った結晶だろう」
少しは大妖魔とも渡り合えるかもしれない。
だが、使い方はまだ知らないことのほうが多い。
『王子様、優しい風はどこ?』
「ライン、後で真相を答えてもらうぜ」
「君の望んだ答えではないかもしれないが、君が望むのであればね」
見たい世界を眺めるために、世界へ繋がる扉を開く。
澄み渡るような青空、広大な赤い大地がある。
熱風が頬を撫でる。

