妖魔04~聖域~

退魔師は人間だけで組み立てられていると思うんだ。

今になって妖魔を仲間に入れる理由は?

妖魔が組織に役に立つという事を証明するためか?

集めてテンプルナイツに対抗するための手段として扱うか?

はてなを上げれば、無数に出てきてしまうところだ。

そこには何の確証もないんだ。

退魔師やテンプルナイツがどう出るのか、解らない。

「そう」

子鉄の声によって、考えを一刀両断される。

子鉄は再び歩き出して、二度と振り返る事はなかった。

「ち、退魔師の理念がよくわからんな」

「丞、難しい事は運動の後にするアル」

吟は性欲を抑える事が出来ないらしい。

腕の痛みなど感じてないほどに、性欲が勝っているとでもいうのか。

お風呂の後のビールがかかせないのと一緒で、戦闘の後の生殖行動が人生の楽しみの一つなのだろう。

「解ったよ」

だが、どうやって立とうか。

やっぱり、最後まで送ってもらえばよかったか?

でも、ホテルまでとなると色々と問題が出てくる。

困り果てていると、離れた位置からコンビニのからあ〇くんを食べて来ているウチの制服を着た女を見かける。

変態姉妹の片割れの燕だった。

「おーい、燕ー!」

呼ぶと、向かって走ってくる。

「お前、いいところにいたな」

その台詞は俺が言いたいのだが、先に燕に取られた。

燕の後ろから、某コンビニの服を着た店員が追いかけてきていた。

「お客さん!万引きは止めてくださいよ!」

息を切らして、中腰の状態でいる。

相当、走ってきたのだろうか。