妖魔04~聖域~

「頭がショートしそうだぜ」

考えがまとまらず、グチャグチャになって光明が見出せない。

「頭の中身が空っぽだからだろ」

「はあ」

クルトの一言すらも、心身にダメージがでかい。

頭を抱えて、仰向けになって天井を眺める。

「少しだけ休憩しよう」

考え続けても案が浮かびそうにない。

元より、役に立った事を言った覚えはないけどな。

外の空気を吸えば、少しくらいは冷やしてくれるかもしれない。

唐揚げも食べてないし、コンビニにでも出かけようか。

「ちょっと外の空気を吸いに行ってくるよ」

立ち上がって神殿の外へと出て行く。

ビルを出ると、外は明るくなっているようだ。

「んー」

体を伸ばすと少し痛い部分はあったが、気持ちよかった。

「久々に外の空気を吸った感じがするな」

「そうアルな」

吟はあくびをして鋭い八重歯を見せる。

「付いてくるなら言ってくれよ」

「お前はなっていないアル。どうして一人で行こうとするアル。二人一緒のほうが気持ちいアルよ」

「まだ日が昇ってるんだがな」

吟が、自分の女になったという事実はある。

でも、吟はどう思っているのだろうか。

「何度も言うが、余計な悩みは持つな。だから、大切なところで頭を働かせられない」