「案を練る時間は十分にあったはずだ」
「あら、私だけじゃないわよ。他の地域でも動いてないもの」
「何だと?」
改革する気がないということか?
「冗談よ。仕事に関してそこまで怠慢じゃないわ」
「俺は今からでも動きたいんだ」
「でもねえ、まだ完全な段取りが取れてないからねえ」
「動いたところまででいいから教えろ」
埒が明かない。
一日でも早く、妖魔達の暮らす世界を広げたい。
「その前に怪我を治しましょう。付いて来て」
秋野は一人、歩いていく。
見失えば、また探す手間がかかってしまう。
俺は燕を置いて、秋野の背中を追っていった。
保健室というプレートが扉の上に差し込まれた場所へと入る。
燕は珍しくついてきていないようだ。
「そこに座って」
言う事を聞かなければ進む事が出来ないのなら、今だけは従っておく。
ソファーに座ると秋野が破いた制服を取って、様子を見る。
血は抑えられているが、収まったわけじゃない。
「酷くやられたわね」
痛そうな顔をしているが、本当に思っているのかわからない。
「やるのなら、さっさとしてくれ」
「傲慢ね」
秋野の表情や言動を聞いていると遊ばれているような気がして、気分が悪い。
「この傷、病院にいったほうがいいわ」
「なら、何で連れてきた?」
「少しでもあなたの傍にいたいから」
「いい加減な嘘をつくな」
余計な事をして時間を稼ごうとしているのか?
「あら、私だけじゃないわよ。他の地域でも動いてないもの」
「何だと?」
改革する気がないということか?
「冗談よ。仕事に関してそこまで怠慢じゃないわ」
「俺は今からでも動きたいんだ」
「でもねえ、まだ完全な段取りが取れてないからねえ」
「動いたところまででいいから教えろ」
埒が明かない。
一日でも早く、妖魔達の暮らす世界を広げたい。
「その前に怪我を治しましょう。付いて来て」
秋野は一人、歩いていく。
見失えば、また探す手間がかかってしまう。
俺は燕を置いて、秋野の背中を追っていった。
保健室というプレートが扉の上に差し込まれた場所へと入る。
燕は珍しくついてきていないようだ。
「そこに座って」
言う事を聞かなければ進む事が出来ないのなら、今だけは従っておく。
ソファーに座ると秋野が破いた制服を取って、様子を見る。
血は抑えられているが、収まったわけじゃない。
「酷くやられたわね」
痛そうな顔をしているが、本当に思っているのかわからない。
「やるのなら、さっさとしてくれ」
「傲慢ね」
秋野の表情や言動を聞いていると遊ばれているような気がして、気分が悪い。
「この傷、病院にいったほうがいいわ」
「なら、何で連れてきた?」
「少しでもあなたの傍にいたいから」
「いい加減な嘘をつくな」
余計な事をして時間を稼ごうとしているのか?

