「秋野、湊か?」
「あなたの待ち人よ」
秋野は、人差し指と中指で紙を挟んでいる。
そこに、俺と落ち合うように書かれているのだろう。
「ちゃんと落ち合う場所くらいは書いとけ、面倒くせえ」
「それは上の人に言ってもらわないと、私のミスではないわ」
秋野は俺の近くまでくると、血に塗れた腕を見る。
「長老から、騒ぎを起こすなと言われなかった?」
「退魔師とこいつに言え。俺は全面的に被害者だ」
狸寝入りしているだろう、燕を指差す。
「いい加減、起きろ」
エルボーを腹に射ち落とすと、わざとらしくあくびをしながら起きる。
「きゃ!」
胸元を隠しているが、破いた箇所は腕の袖だ。
戦闘中も確実に起きていたのだろう。
「あら、彼女も連れているようね」
「お前は良い奴だな」
いつの間にやら、燕が秋野の肩に手を乗せている。
「あなたは彼のことが好きなのね」
「ブラックホールの中に一緒に飛び込みたいくらい好きだぞ」
燕はどこまでいってもアホだ。
アホは死んでも治らないから、放置するしかない。
「燕、いい加減にしろ。秋野、早く段取りを教えろ」
燕と秋野のやり取りには付き合ってられない。
「犬神君で良かったかな?」
「ああ」
「急いては事を仕損じるよ」
秋野がウィンクするが、余計な時間でしかない。
「あなたの待ち人よ」
秋野は、人差し指と中指で紙を挟んでいる。
そこに、俺と落ち合うように書かれているのだろう。
「ちゃんと落ち合う場所くらいは書いとけ、面倒くせえ」
「それは上の人に言ってもらわないと、私のミスではないわ」
秋野は俺の近くまでくると、血に塗れた腕を見る。
「長老から、騒ぎを起こすなと言われなかった?」
「退魔師とこいつに言え。俺は全面的に被害者だ」
狸寝入りしているだろう、燕を指差す。
「いい加減、起きろ」
エルボーを腹に射ち落とすと、わざとらしくあくびをしながら起きる。
「きゃ!」
胸元を隠しているが、破いた箇所は腕の袖だ。
戦闘中も確実に起きていたのだろう。
「あら、彼女も連れているようね」
「お前は良い奴だな」
いつの間にやら、燕が秋野の肩に手を乗せている。
「あなたは彼のことが好きなのね」
「ブラックホールの中に一緒に飛び込みたいくらい好きだぞ」
燕はどこまでいってもアホだ。
アホは死んでも治らないから、放置するしかない。
「燕、いい加減にしろ。秋野、早く段取りを教えろ」
燕と秋野のやり取りには付き合ってられない。
「犬神君で良かったかな?」
「ああ」
「急いては事を仕損じるよ」
秋野がウィンクするが、余計な時間でしかない。

