いつもなら燕がさっさと起きるのだが、今日は寝こけている。
早く治療を施した方がいい。
魔力も同時に減っているので、何かあった際に能力が発動できないのは厄介だ。
走り続けた結果、誰もいない校舎の裏に辿り着く。
陰になっていて、誰も来る気配はなかった。
燕を地面に下ろすと、隣に座り込んだ。
「ち」
燕のカッターシャツを破って傷口に巻く。
傷がついたのも燕のせいなので、破った事の文句は言わせない。
「面倒くせえな」
速攻で修羅場に当たるとは思っていなかった。
一歩間違えれば、確実に死んでいただろう。
気性の荒い女、冷静な女。
退魔師の中でも、色んな組織に分かれているのか?
どちらにしろ、敵に変わりない。
手を出せば、私服の女も止めにかかるだろう。
傷の痛みは引きそうにない。
深くはないものの、塞がるまでには時間がかかりそうだ。
「とても辛そうね」
気配はしなかった。
少し離れた場所には白衣を着た女が立っている。
女から魔力を感じる。
面識がなく、学校にいる妖魔。
一つの場所に溢れるほど妖魔がいるわけでもないだろう。
だから、俺の目的の女だと判断する事も出来た。
早く治療を施した方がいい。
魔力も同時に減っているので、何かあった際に能力が発動できないのは厄介だ。
走り続けた結果、誰もいない校舎の裏に辿り着く。
陰になっていて、誰も来る気配はなかった。
燕を地面に下ろすと、隣に座り込んだ。
「ち」
燕のカッターシャツを破って傷口に巻く。
傷がついたのも燕のせいなので、破った事の文句は言わせない。
「面倒くせえな」
速攻で修羅場に当たるとは思っていなかった。
一歩間違えれば、確実に死んでいただろう。
気性の荒い女、冷静な女。
退魔師の中でも、色んな組織に分かれているのか?
どちらにしろ、敵に変わりない。
手を出せば、私服の女も止めにかかるだろう。
傷の痛みは引きそうにない。
深くはないものの、塞がるまでには時間がかかりそうだ。
「とても辛そうね」
気配はしなかった。
少し離れた場所には白衣を着た女が立っている。
女から魔力を感じる。
面識がなく、学校にいる妖魔。
一つの場所に溢れるほど妖魔がいるわけでもないだろう。
だから、俺の目的の女だと判断する事も出来た。

