でも私の言葉で
蒼はなにをするわけでもなく、
ただ生返事をするだけだった。
「じゃあ、染めるぞ。」
「はいっ」
気合満々の私を鏡ごしで見て、
蒼は今までとは打って違って
ポーカーフェイスが崩れたように
お店に響く大きな声で笑い出した。
「なにがおかしいの。」
「いや...べつに~」
「なによもー!!!」
プンプン怒る私を見て、
またまた蒼は一目も気にせず笑いだした。
そのおかげで
私は皆の目線を浴びることになった。
あれ...?
でも、
蒼...笑ってるし...。
機嫌直ったのかも。
それなら、よかった。

