あれから、更に5年。

俺たち二人は幼なじみと呼ばれる様になり、10歳になっていた。
10歳にもなれば、ある程度つるむ友達も決まってグループが出来始める。
そして、女子と男子で別れる。
鈴は、あの事故があったにも関わらず悪ガキ時代からの活発な運動神経を生かし男子と張り合える程の脚力で体育の成績は女子の中で一番だった。
たとえ、幼なじみだと言われても俺は比較的、大人しいグループに居た。
塾にも通い始めた。

塾では、別の小学生とごちゃまぜに頭の良いクラス、真ん中クラス、悪いクラスに分けられ会話と言えば知らない誰かの噂話。
そして、この年は大予言ブームで学校でも塾でも有ること無いこと誰もが言いたい放題。
解りもしない言葉の連発は、くだらない。
俺は、現代っ子の象徴、勉強もするがゲームに浸る様になっていた。